リウマチの検査内容は?

リウマチの疑いがある場合に行われる検査は、多岐にわたります。
まずは病院ではスタンダードによう行われている採血による血液検査です。
血液検査の項目は色々ありますが、関節リウマチの診断に重要なものに、抗CCP抗体、CRP、RFがあげられます。

抗CCP抗体は、リウマチをどれだけキャッチできるかと言う感度が約67%、他の病気とどれだけ鑑別できるかと言う特異度が約95%です。
特異度が優れているので、抗CCP抗体がプラスなら、まずリウマチに間違いないでしょう。
抗CCP抗体が登場して、早期のリウマチも診断できるようになり、リウマチ診断は大きく進歩しました。

CRPは炎症の度合いを示します。
リウマチは関節の中の滑膜が炎症を起こす疾患なので、炎症が強いほどCRPが上昇します。
肩やひざなどの大きな関節で激しい炎症がある場合は、必ずCRPが上昇するといっても良いでしょう。
しかし、炎症が指の小さな関節が1~2か所にとどまっている場合は、CRPが基準値内だというケースもあります。

関節の炎症を直接見る方法として、関節エコーや関節のMRIという方法もあります。
関節エコーや関節のMRIは、極初期の炎症所見である滑膜の肥厚も判ります。
これらの検査も、リウマチの診断を大きく進歩させました。

リウマチは関節だけの問題ではなく、合併症として肺や心臓や腎臓が侵されることもあります。
合併症の有無を調べるために、腹部のCTや胸部のCTを撮ったり、MRIで内臓を調べたり、尿検査を行うこともあります。
リウマチの患者さんは、検尿でタンパクがプラスになったり、血液検査でコレステロールが高くなる人が多いので、このような小さなことも参考になります。

また、リウマチと間違えやすい疾患との鑑別も必要なので、血液検査で膠原病の指標となる抗核抗体や他の膠原病の抗体を調べることもあります。
しかし、これらの検査だけではリウマチを見逃してしまうこともあります。
それを補うのが、問診や触診などのリウマチ専門医が行う診察です。

リウマチの患者さんの関節は腫れて熱を持っていたり、腫れた関節を触ると柔らかくブヨブヨとしているという特徴があります。
また、じっとしていても痛むのか、どのような痛みなのか等を詳しく聞き取ることで、他の疾患との鑑別ができることもあります。

時間がかかっても触診や問診は非常に重要です。
検査データだけを見て診断しようとするような病院では、リウマチは見落とされる可能性があります。
患者さんも、受診する際は触診しやすい服装で来院しましょう。

検査費用の目安は?

検査費用ですが、初診の場合は血液検査だけでも1万円以上になることもあります。
CTを撮った時も会計窓口での支払額は1万円近くの出費となるし、MRIも1万円くらいかかります。
血液検査とCTと両方を一度に行うと、2万円前後になることもあります。

どこまで詳しく検査するかにもよりますが、少なくとも一般的な血液検査や検尿、関節のレントゲン、CRP、抗CCP抗体、抗核抗体、関節エコーくらいは受けておきたいです。
最低限の検査でも約7000円から8000円くらいの準備が必要でしょう。

抗CCP抗体などは、検査センターに外注すれば可能なので、近所のかかりつけ開業医でもできます。
しかし、関節エコーやCTやMRIは、近くの開業医には置いていないことが大半です。
大きな病院の膠原病科などを受診しなければならないでしょう。

まずはかかりつけ医に相談して、これらの検査ができる病院でリウマチ専門医がいる病院に紹介状を書いてもらいましょう。
紹介状は1000円前後が必要ですが、大きな病院に紹介状なしで行くと、会計窓口での支払額にプラスして5400円を追加で支払わなければならなくなります。
紹介状がなくても5400円を支払えば診察はして貰えますが、若い医師の診察になるケースも多いので、経験を積んだ医師に診察して欲しいのなら、やはり紹介状持参がベターです。

出費を考えると、病院を受診するのをためらってしまう人もいるでしょう。
しかし、早期に発見して早期に治療したほうが、生涯で支払う金額は少なくて済みます。
病状が悪化してから治療を始めると改善するのに時間がかかったり、非常に高額な薬を使うしか治療法がないというケースもあります。

しっかりと検査を行って早期に発見できれば、高額な薬を使うことなく改善するケースも多いので、経済的な負担を減らしたのであれば尚更のこと、早期発見・早期治療がベストの対応になります。
経済的な負担で悩んでいる人は、病院のソーシャルワーカーや社会福祉部に相談すれば、負担を減らせる使える制度があるかもしれません。
多くの人が制度を知らずに一人で悩んでいます。
まずは、検査を受けて、経済的なことが心配ならソーシャルワーカーに相談しましょう。